「友人との二人旅」も年を越してしまい旅の残りも3日となってきた。今日はトリエステの出来事。時刻表が手に入らなかった為、昨日のうちにホテルのフロントでトリエステ行き帰りの時刻をネットで検索。3本づつくらいプリントアウトしていただく。お陰でゆとりのある計画が立てられた。トリエステはイタリアのフリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州の州都でイタリアの一番北東に当たる位置。スロベニアが隣接していることで料理にも興味があった。3日前、ヴェネツィアで見た新聞の天気予報では、トリエステは雪になっていた。寒さの苦手な私にとっては少々辛い。朝10時前の電車でアドリア海を臨みながら2時間強の車窓を楽しむ。バスでイタリア統一広場まで行くはずが、美しい海を見ていて停留所をひとつ乗りすぎてしまう。歩いて戻っても大した距離ではない。数日前の天気予報と違い、全くの晴天で歩いていて暑く、コートとセーター一枚も脱いでしまう。今日広場は沢山の人が休日を過ごすために出てきている。まだお腹が空かないので早速歩き始める。イタリア統一広場から路地に入ると蚤の市が開かれていた。結構面白いものがあるが、荷物になることを考えれば買う気になれない。先ずサンジュスト聖堂まで登っていく。狭くて急な坂道だけれど、結構老人のご夫婦とすれ違うけど元気だ。道に間違い無いか確認するが、皆さん親切に教えて下さる。流石に、トリエステまで来ると日本人と会うことはなかった。サンジュスト聖堂を過ぎ、サンジュスト城ではカステッロ美術館を見学。外に出て景色を眺めるが、どの方向を見ても絵になるし、観光地化されていない景色はとても新鮮に感じる。充分満喫し、また坂道を下って歩くのも大儀になり、少し降りたところからバスに乗り込む。車内は小学生低学年の子供達が20人くらいで賑やかだった。社会見学にでも来ていたのだろう。今度はイタリア統一広場で降り、二人ともやっと空腹感を感じ始めランチにする。路地を入って、地元料理を出しているような店を探すが、閉めている店が多く、結局蚤の市近辺で流行っていそうな店に入ることにした。珍客と思われたのか、キッチンのオーナーシェフらしき人とよく目が合う。一通り食事を終えるが何か納得いかず、トリエステのお薦め料理を食べたい。希望を伝え作ってもらったがトンノ入りのラヴィオーロにスカンピと魚介の入ったトマトソースの料理。少々期待外れの昼食であった。外に出ると一段と賑やかになっている。折角だからじっくりと蚤の市を見学するが、やはり二人とも買うことはなかった。同じアドリア海でもヴェネイアで見るのとトリエステでは全然雰囲気が違う。次回訪れる時には、こちらに滞在しスロベニアやクロアチアにも行ってみたい。
余り遅くならないように帰ることにするが、後ろ髪を引かれる思いである。ホテルに帰った時にはもう暗くなっていた。友人の希望で今日はホテル近くの中華料理を食べることにした。結構流行っていたが、何となく暗い雰囲気で味もいまいち、下調べもしていないので仕方ないが少々がっかり。明日の食事に期待しよう。