バカンス気分満喫

二日目からの朝食はゆっくりと済ませ、海へ繰り出す。水の冷たさは一向に気にならず、泳いでいても気持ちが良い。泳ぎ疲れてはボンボンベッドで甲羅干し。実は私は紫外線アレルギーらしく、首から下は日焼け止めをしっかりと塗っている。面の皮は厚いので、不思議と顔だけは大丈夫なのだが、手足に始まり、体に太陽が当たると火傷のようになってしまい、過去に何度も病院通いしたことがある。今回は大丈夫であったが、大変な目にも合った。100メートル(僅か)くらい沖に遊泳禁止区域のブイが浮いていて、久しぶりに無理して泳いでみた。10メートルも海に出ればとても深くなっているので運動不足の私にとっては少し冒険である。やっと着いた時にはブイにしがみ付き立ち泳ぎをしている始末で何ともみっともない。帰りは空を見ながらゆっくりと浜辺に向かって背泳ぎ。とても気持ちが良いはずであった。そこで突然胸から腹にかけて電気が走り、ビリビリチクチクって感じ。慌てて手足をバタバタしながら溺れそう。見てみると、浜辺ではなく横に向かって流されている。大変だ~!つくづく体力不足を痛感させられながら必死で浜辺に辿り着く。胸や出っ張った腹を見てみると腫れ上がっていてとても痛い。ビーチボーイの処に行って、これは何だ?って聞くとメドゥーザと云い、すぐに薬を塗ってくれる。その時は何か分からなかったが部屋に帰って電子辞書で調べるとクラゲのことであった。なかなか毒がひどく、この刺された跡が完治するのに2か月を要した。笑い話ではないが、このクラゲにはかなり痛い目に合されたので、網を借りて復讐に出かけ、生け捕り、太陽で日干しにしてやった。その写真は下に・・・

あと滞在中にポルトチェルヴォに出て行き、ローマでの買い物では不足だった皆さんはショッピングを楽しまれていた。私達はお洒落なバールでワインを楽しんでいた。ワインの事までは事前に調べていなかったのだが、サルデーニャ産ワイン ヴェルメンティーノ ディ ガッルーラ「カナイリ」はかなり美味しく、帰国してから仕入、再度同行したお客様にも味わっていただく事となった。お昼はパニーノで簡単に済ませたり、夜はホテル外に繰り出し、残りの2夜ともラフなレストランでサルデーニャの料理やワインを満喫する。皆さんにも気に入っていただけたようで一安心。

楽しかった3日間もあっという間に過ぎていく。

サルデーニャはバタバタとまとめてしまって御免なさい。

nice-beach1.jpg
しつこいようだけど本当に絶景

medusa.jpg
小さいが、かなり強烈な痛みを与える、憎きMedusaの末路

calamaro.jpg
喰いちぎられた烏賊を海から拾って、興味のありそうなドイツ人らしき少年にあげる。

portokanairi.jpg
午後のひと時をポルトチェルヴォで

kanairi.jpg
Vermentino di Gallura “KANAYLI” 美味しい!

いよいよサルデーニャ到着

この一週間で二人のお客様からブログの続きを請求されました。本当に愚図な私です。

オルビア空港に着くと、現地ガイドが大きなバスで待っている。真っ直ぐにホテルに向かうが、バスの中から運河らしきところで、ムール貝やアサリを採っている光景が目につく。着いたのは「グランド ホテル スメラルダ ビーチ」でなかなか雰囲気の良いホテルである。ランチがまだだったので、ホテルのレストランで簡単にパスタで済ます。食事を終え部屋に入り、海水パンツを探すが見当たらない。折角、今日の日のために福岡三越でカーゴパンツと一緒に買ったのだが、どうも両方とも荷作りし忘れたようだ。諦めて近くのショップで日焼け防止のハットと海パン、そして部屋で飲む白ワインを一本手に入れる。そしてすぐにビーチに向かう。6月の中旬なので、まだ本格的には夏到来という感じではなく、一足早く、最高のシツエーションである。海も美しく、とても気持ちが良い。ここで3日間過ごせと思うと嬉しくなる。英国の元ダイアナ妃が亡くなる一週間前にコスタ・スメラルダでバカンスを過ごされていたそうだが、サルデーニャの海は本当に美しい。

ランチの時、7人と5人に分かれたテーブルしかなく、食事を終えた時カメリエーレに夕食はどうするかと聞かれた。ホテルで食べるから、6人づつのテーブルを準備するようにお願いする。ディナーは本格的なリストランテで、コース料理がプリモ、セコンドはチョイスで準備されていた。しかし、ホテルのメインダイニングでのディナーは余り感動がない。
明日は外での食事にしよう。

kuukoumaerotary.jpg
オルビア空港前

hyousiki.jpg
ホテルに向かう車中

hoteltyaku.jpg
ホテル到着

hoteru1.jpg
ビーチサイドから見るホテル

hoteru2.jpg
プールサイドから見たホテル

hoterubarconi1.jpg
部屋のバルコニーより

hoterupool32.jpg

hoterupool42.JPG
数段にプールがある

hoterupool5.jpg
クッションの良いビーチチェアー

mare11.jpg
まだ6月だから人が少ないが、2週間も過ぎれば大変な人で賑わいそう

beachi-nice.jpg
静かな海

portomare1.jpg
ポルトチェルヴォのクルーザー

portmare2.jpg

portcervo-bessou1.jpg
沢山の別荘が立ち並ぶ

bessou2.jpg
別荘

bssou3.jpg
別荘

portoburando.jpg
ほとんどのブランドショップが立ち並ぶ

syoppuredy.jpg
店員さんもお洒落ですね

hoterurisutorante1.jpg
ホテルのメインダイニング

hoterucameriere.jpg
イタリアのカメリエーレはいつも笑顔が良い

hoterusansetto1.jpg
テラスのバーよりサンセットを楽しむ

ローマ つづき

夜の食事は、最近ローマでとても人気があるという添乗員のお薦めでホテルから歩いて行ける店となる。皆さんのお腹も余り空いてないようなので、最初はブルスケッタ、後は種類を変え4種類のスープを人数分、メイン一品づつのオーダーだったがボリュームが凄い。特にフィオレンティーナ希望の方があり、一応何グラムの肉か聞いたところ、1キロという。それでも良いという了解のもとに注文したが流石に凄い。ドルチェもカッフェにも行きつかないまま店を出る。最近、白洲次郎の「占領を背負った男」という本を読み、その中に私も何度か行った事があるアルフレッドという、フェットチーネの有名なリストランテがある。本にその時の写真があり、白洲次郎もアルフレッドに行った事があるのか~と思いつつ、一応候補には挙げていたのだが、イタリア人の友人に聞いたところ最近不味くなっているとの事で除外した。しかし今夜行った店よりはましだったかも・・今日の店名の公表は伏せておきます。

翌朝サルデーニャの出発が早く、ばたばたと朝食を終える。メンバーの一人が体調を崩しそのままローマに残り病院へ・・・・・我々は心配になりながらも、メディアーナ航空でサルデーニャオルビア空港へ向かう。約一時間の飛行時間でお昼前には現地に着く。今日はこの辺で・・・

stpietro1.jpg
やはりサンピエトロは人が多いいし、最近はチェックが厳しくなってきた

crosseo1.jpg

crosseo2.jpg
コロッセオの中をゆっくり見たのも久しぶり

fororomano.jpg
フォロロマーノ

trevi.jpg
何度も来ているが、また訪れたいらしくコインを・・・

piazza-spagna1.jpg

piazza-spagna2.jpg
スペイン広場に来た時には不思議とイタリアの友人の友人に声をかけられる。
スペイン階段を上がり、上からの景色は絶景なのだが暑くてその気にもならない。

zuppa-di-cozze.jpg
見るからにダイナミックなズッパ ディ コッツェ

omale.jpg
小さいと言ったのに、大きなオマールのグリル

mediana.jpg
いよいよメリディアーナ航空でサルデーニャ島のオルビア空港へ出発

ローマ

インチョン、フランクフルト経由でローマ・フミッチーノに着いたのは夜10時過ぎ。今回は全員で13名だが、お疲れ組とお腹空き組で別れる。8人が近くのピッツェリアで希望を聞き、簡単に一皿づつのパスタを注文する。しかし量が多すぎて完食は無理だった。早々に引き揚げて駅近くのホテルに帰る。今回のホテルは大きくはないが、駅近くでマルゲリータ通りのヴェネチア パレス ホテル。最後は4人なったが寝酒をバーで飲んで部屋に帰る。疲れのせいか爆睡!

翌朝はアメリカンブレックファースト。カップチーノはセルフのオートマチックで不味い。今回はサルデーニャがメインでローマは前菜のようなものだが、久々にガイド付きの観光が楽しみである。バスが出発するとすぐに添乗員は明日のサルデーニャ行きのチケットに不手際がないか確認の為、空港まで行ってくれる。普段、個人旅行だと友人などと観光地を案内しても自分で説明できなくて、ただ見るだけ。今日はガイドさん同行で説明が聞けるチャンス。バチカンのサンピエトロ、ポポロ広場、コロッセオ、サンタマリア・コスメディアン教会、トレビの泉を回り午後一時までに済ます。言い忘れたが、朝駅で友人が両替をしたが5万円で275エウロしかなく不審に思っていた。キチンとした両替所だがテルミニ駅はかなりコミッションが高い。私はいつもトレビの泉近辺で替えるが、そこは閉まっていた。ガイドさんのお薦めのスペイン広場近くで替えたが5万円が350エウロでかなり駅の構内とは差が生じ、当り前ではあるが儲かった気分。

夜の食事のため、早々にランチに向かう。ナヴォーナ広場裏のバッフェットというピッツェリアにご案内したかったけれど、その店は予約が取れず、待てる程時間もないのでガイドさんのお薦めの店にする。6人づつの2テーブルに分かれ、ドリンク以外は同じ料理を独断でセレクトしオーダーする。リーズナブルな料金で味もそこそこであった。オレンジジュースは絞ったものを頼んだが普通のジュースが出たため、一応責任者らしき人に注意はしておいた。最近、イタリアではぼったくりレストランがあるらしいが、間違ったものを出した時注意をしておくと、対応も良くなるし、被害にも合わない。

食後は別行動でショッピングを楽しむ。折角だから高くてサービスの悪い店と知りつつも、思い出になればとカフェグレコに6名ご案内。メールで連絡を取り合いながら、やっと添乗員ともそこで落ち合う。

帰りはスペイン広場の階段下で5時に集合し、少しスリルを味わっていただくため、敢えて込み合う地下鉄を利用する。

余り時間が空くと失礼するので、ローマの途中ですが一度アップさせていただきます。
では、近いうち・・・・

随分御無沙汰でした。

久しぶりの書き込みです。
ブログの定期的な継続って、気まぐれな私には難しいようです。
間が空いた事、お許し下さい。

6月15日より、あるクラブの国際大会がイギリスのバーミンガムであり、12名で行ってまいりました。久しぶりにヨーッロッパでの開催ということで、私も参加を楽しみにしていました。
クラブ入会後、ヨーロッパでの開催は全て出席で、ニース、グラスゴー、バルセロナ。いずれもイタリアを絡めての旅行を計画しニース大会はローマ、パリ、モナコ。グラスゴー大会はミラノとヴェネツィア。バルセロナ大会はソレント、カプリ島。イタリアの評判が結構好評だったので、今回もローマとサルデーニャを含めて企画する。特に今年のG8首脳サミットがサルデーニャのマッダレーナ開催ということで早めにセットしたのですが、大会一か月前くらいに急遽ベルルスコーニ首相が震災被害地のラクイラに変更。折角、私としては訪れて、一月後には参加者の方達に二度美味しい思い出に浸っていただきたかったのですが、それだけが残念。

日本ーローマ2泊ーサルデーニャ3泊ーロンドン2泊(バーミンガム日帰り)
この辺のお話と画像を少しづつアップさせていただきます。

友人との二人旅(ヴェネツィア編4)

 もう旅行記の最終も年を越して3月になってしまった。ごめんなさい!遅くなりましたが、つづきです。

今夜終われば明日は日本に向けての機中。
最後のヴェネツィアは歩いてサンマルコまで向かう事にする。
途中のリアルト橋を渡り、メルカートで野菜等を見てまわる。
友人も最後の買い物に気合が入っているようだ。
珍しく好みが合ったハンチングを見つけ色違いを買って直ぐに使う。

歩き疲れ、友人がゴンドラを見ながらお茶したいと言い出す。
リクエストにお応えし、バールのテラスのテーブルに着く。川に平行にテーブルをはさみ座る。友人の後ろの席でタバコを吸っている一人の女性がいた。それを見て、急に禁煙中の友人がタバコを一本吸いたいと言い出し、貰ってくれとねだる。
私も本当にお人好し、リクエストにお応えし、渋々その女性のとこに行き一本売って下さいとお願いする。その女性も気前が良くて、空箱になったのを確認し、新しいマルボーロの箱をバッグから取り出す。
そして一本笑顔でいただく。お金を1エウロ払おうとすると笑っていらないと言われる。友人の我侭に何だか急に恥ずかしくなり、早々にお茶し、黙って女性の勘定まで済ませてその場を立ち去る。
これも旅の楽しさだろう・・・・
また友人とショップを見ながらサンマルコに向かう。

今日のランチは豪勢に行こう。
何度も訪れたことのある「ビストロ ディ ヴェネツィア」少し時間的には早かったが奥の席に案内される。他のお客様はなさそうでゆっくりと食事が出来そうだ。友人も珍しくお洒落な料理には満足げだった。
メニューは写真に載させていただくとする。白ワインもヴェネットでは外せないガルガネーガ100%でとても美味しかった。ここのリゾットは以前から結構お気に入りだった。トータルではカメリエーレのお薦めと私の好みを併せたメニューになってしまったが、以前より新しいイタリア料理(Nuova Cucina)に思え、ヴェネツィア~~って感じが欠けて少し寂しかった。しかしデザートまでなかなか凝ってはいた。最後にカメリエーレがこの店はホテルで聞いたのかと尋ねてきた。私が何度も来てるし、好きな店だというと、喜んで思い出ノートを持ってきて何か書いてくれと置いていく。もし、このブログをご覧になった方で、この店を利用される機会があれば一読下さい。記念にカーポ・カメリエーレと写真を撮る。
食事を終えてヴェネツィア最後のショッピングを終え、バスでホテルに帰る。

最後の晩餐はメストレーのホテル近くを探しトラットリアに入る。
夫婦二人で経営してる感じで、そこそこお客さんは入ってきていた。
一通り食事を終え、また友人が隣の人が食べているのが食べたいと言い出した。セコンドを終えお腹が一杯なのにペンネ・アラビアータなど入るはずもなく、帰国して、うちの店で食べてくれと断る。次に友人の目についたのが棚のガラスポットに入ったビスコッティー。これは堅いことを前もって伝え、承諾のうえオーダーする。
最後の夜なので明日の荷造りもあり早めに店を出る。淋しいメストレーの町を歩いていると小雨が降り始めていた。

翌日はヴェネツィア空港からローマで乗り換えて帰国の途に着く。
何とか珍道中も無事に終えることが出来た。ぶつぶつ言いながら、また何度か一緒に何処かの国へ旅するんだろうが・・・・

最後に
書き始めから終わるまで随分と日数がかかってしまい恐縮です。
次回のイタリア旅行まで一生懸命レストラン業頑張ります。
お店のレジ前にデジタルフォトフレームにて写真を流しています。
CIAO!

darialto.jpg
リアルト橋から

veneziabar7.jpg
少し早かったがお茶にする

veneziamercato6.jpg
リアルト橋を渡り細い路地を入っていくとメルカート

veneziacarciofi.jpg
日本ではお目にかかれない色のカルチョフィ

bistronaisou1.jpg
ビストロ ディ ヴェネツィアの店内

anti-pasto.jpg
アンティパスト3種盛り

risotto.jpg
食べ始めて写真を思い出す。真ん中はパルミジャーノのせんべい

bacala-venezia.jpg
お魚はタラだったような・・・

contorno.jpg
コントルノ盛り合わせ

fritto-scampi.jpg
スカンピのフリット。マスカルポーネにレモンしか入っていないというが、絶対にパンナとお砂糖が少し入っている。

cippola-zafferano.jpg
これは玉葱にサフランが効いていたがメインは忘れてしまった。ただ、食べれば解るのに、これもポレンタをパタータと言っていた。
dolce.jpg
このデザートは真ん中にある2種類のリキュールに付けて食べのだが、ひとつはメロンのリキュールであった。

cameriere.jpg
カポカメリエーレと一緒に写ったがボケてて良かったかも・・・

olio-venezia.jpg
お酒の価格のチェック中

riseach.jpg
食品店にてオリーブオイルのリサーチ

35周年

昭和49年初春にペイザンはオープンしました。
35年が過ぎるのは本当に早いです。
開店当初はうどん屋さんでも難しい場所なのに、イタリアのお好み焼きかうどんか知らんが、直ぐに潰れるよと言われていたのが懐かしく感じます。
世の常でしょうが、繁盛してくると一般の方の評価は変ってきます。あそこは場所が良い。ゴルフ場も近いし市内からドライブするのに丁度腹が減る良い距離である・・・・。今の経済エコノミストのように結果で意見が変ってくるのとよく似ています。面白いものですね・・

後になりましたが、本当に多くのお客様をはじめ、仕入れ業者、スタッフ、関わった方々のお陰で35周年が迎えられたことに心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

連絡ボードに記載しておりますが、現在お礼の印として、先着1000組のお客様(お食事の方のみですが)に記念品を差し上げております。
今後とも宜しくお願い申し上げます。

友人との二人旅(ヴェネツィア編3)

「友人との二人旅」も年を越してしまい旅の残りも3日となってきた。今日はトリエステの出来事。時刻表が手に入らなかった為、昨日のうちにホテルのフロントでトリエステ行き帰りの時刻をネットで検索。3本づつくらいプリントアウトしていただく。お陰でゆとりのある計画が立てられた。トリエステはイタリアのフリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州の州都でイタリアの一番北東に当たる位置。スロベニアが隣接していることで料理にも興味があった。3日前、ヴェネツィアで見た新聞の天気予報では、トリエステは雪になっていた。寒さの苦手な私にとっては少々辛い。朝10時前の電車でアドリア海を臨みながら2時間強の車窓を楽しむ。バスでイタリア統一広場まで行くはずが、美しい海を見ていて停留所をひとつ乗りすぎてしまう。歩いて戻っても大した距離ではない。数日前の天気予報と違い、全くの晴天で歩いていて暑く、コートとセーター一枚も脱いでしまう。今日広場は沢山の人が休日を過ごすために出てきている。まだお腹が空かないので早速歩き始める。イタリア統一広場から路地に入ると蚤の市が開かれていた。結構面白いものがあるが、荷物になることを考えれば買う気になれない。先ずサンジュスト聖堂まで登っていく。狭くて急な坂道だけれど、結構老人のご夫婦とすれ違うけど元気だ。道に間違い無いか確認するが、皆さん親切に教えて下さる。流石に、トリエステまで来ると日本人と会うことはなかった。サンジュスト聖堂を過ぎ、サンジュスト城ではカステッロ美術館を見学。外に出て景色を眺めるが、どの方向を見ても絵になるし、観光地化されていない景色はとても新鮮に感じる。充分満喫し、また坂道を下って歩くのも大儀になり、少し降りたところからバスに乗り込む。車内は小学生低学年の子供達が20人くらいで賑やかだった。社会見学にでも来ていたのだろう。今度はイタリア統一広場で降り、二人ともやっと空腹感を感じ始めランチにする。路地を入って、地元料理を出しているような店を探すが、閉めている店が多く、結局蚤の市近辺で流行っていそうな店に入ることにした。珍客と思われたのか、キッチンのオーナーシェフらしき人とよく目が合う。一通り食事を終えるが何か納得いかず、トリエステのお薦め料理を食べたい。希望を伝え作ってもらったがトンノ入りのラヴィオーロにスカンピと魚介の入ったトマトソースの料理。少々期待外れの昼食であった。外に出ると一段と賑やかになっている。折角だからじっくりと蚤の市を見学するが、やはり二人とも買うことはなかった。同じアドリア海でもヴェネイアで見るのとトリエステでは全然雰囲気が違う。次回訪れる時には、こちらに滞在しスロベニアやクロアチアにも行ってみたい。

余り遅くならないように帰ることにするが、後ろ髪を引かれる思いである。ホテルに帰った時にはもう暗くなっていた。友人の希望で今日はホテル近くの中華料理を食べることにした。結構流行っていたが、何となく暗い雰囲気で味もいまいち、下調べもしていないので仕方ないが少々がっかり。明日の食事に期待しよう。

torieste-mestre.jpg
メストレー出発

trieste-piazza2.jpg

torieste-piazza.jpg
ゆったりとしたイタリア統一広場

triestesaka2.jpg
結構きつい坂道である

trieste-mare.jpg

trieste-mare2.jpg

trieste-vieu.jpg

trieste-vieu3.jpg

triestegyokou5.jpg

triestevieu4.jpg

新年のご挨拶 

昨年は金融や経済の不安定からくる、さまざまな社会不安を見据え、あらゆる企業が景気低迷に落ち込みました。今年も余り期待できそうにありません。1月2日、新年の朝礼で昨年よりは少しで良いから個人も店もレベルアップしよう!そして昨年までは不安を煽るマスメディアに対し苛立っていたが、今年は責任転嫁は止めよう!景気低迷のときこそ実力が判明する。チャンスに変えて行こうなどと伝えました。
今年も皆様にとって良き年でありますよう祈りながら、御来店された時、明るく、そして元気になっていただけるお店を目指したいと思います。

本年も宜しくお願い申し上げます。

友人との二人旅(ヴェネツィア編2)

朝起きて友人に「俺っ耳が聞こえなくなった」。友人曰く、耳っ耳っ!そうだっ、鼾対策の耳栓をすっかり忘れていた。ふたりでゲラゲラ笑いながら一日が始まる。今日から朝食もアメリカン。久し振りだからスペチャーレでオムレツを頼む。

今日(土曜日)はブラーノ島まで行くことにする。
フェッロヴィア(サンタルチア駅のヴァポレットの乗り場名)からF.te.Nove(フォンダメンテ・ノーヴェ)まで行き、ブラーノ行きに乗り換える。F.te.Noveからでも目的地まで約40分。ブラーノは土曜日の割には観光客が少なかった。ここでも面白い光景が目に付く。60歳~70歳くらいまでの年配の人たちが4.5人で輪を作ったようにし、全然動かずに話をしている。そのグループが町のあちこちで、まるで時間が止まっているような長閑さを感じる。裏通りに行けばメルカートがあるけれど、決して派手なものではないし、買いたいものは何一つない。一応、この島はレースが有名ということで、訪問の思い出に、小奇麗なお店でテーブルクロスを1枚だけ購入。別のショップに立ち寄ると可愛いリモンチェッロの瓶が目に付き、店の飾りに買う。その店で、毎度のように、美味しい店を・・・・?と聞くと、店の前のトラットリア ダ ロマーノと言う。折角だからその店に決め、開店時間を店で確認し、前のバールで待つ。天気も良いし気持ちが良い。

開店。
店の雰囲気も良いし、カメリエーレも感じが良い。ブラーノ島のお店に来てるという気分になった。さて、メニューはアンティパストにミックスサラダ、ムール貝のワイン蒸し、プリモに海の幸のスパゲッティー、またしてもヴォンゴーレ、セコンドに舌平目のムニエル、デザートに胡桃のジェラートとエスプレッソ。友人には相変わらず、特注のカッフェ コン ギアッチョ(何のことはない、アイスコーヒー)。舌平目は小さめのを2匹にしてくれて、目の前でのサービス。二人で分けて食べて丁度良かった。私の店でも時間があれば、お客様の目の前で骨を抜き、召し上がりやすいようサービスすることがあるが、今回はサーバーでの新しい捌き方が勉強になる。
食事を終え、キッチンの写真を取らせて頂くが、残念ながらピンボケ。確認しとけばよかった。ブオン・リコルドのお皿も沢山飾ってある、来て良かった店だった。

帰りに、サンマルコで下船し、また友人の買い物にお付き合い。途中でトイレに行きたくなった。最近の公衆トイレの利用料は10エウロ(今回のレートで127円程度)。イタリアの旅に経験ない方の為参考までに、イタリアはトイレが少ないところです。普通、小さなお店でトイレを使用させてくれることは先ずありません。ホテルやデパートにはありますが・・・バールに寄った時などに利用されることをお勧めします。あとは有料の公衆トイレですが結構高い。そして、10エウロの硬貨は常に持っていたほうが良いですよ。

歩き疲れて、少し休みたくなった。折角だから以前泊まった事があるホテルでお茶することにした。このホテルはハリウッド映画オンリーユーのロケ地にも使われている豪華なホテル・ダニエリで、優雅なお茶タイム。
少しお土産を買い込み、また友人の買い物に付き合う。
結構時間が過ぎ、ヴァポレットで帰ろうと乗船所に行くと沢山の人が並んでいる。仕方なく並ぶが、かなり時間が掛かりそう。船が着いても船内には乗船客が沢山で、あまり乗り込めない。後ろの列にもビックリするほどの人の山。途中で水上タクシーで帰ろうかと思い、ヴァポレットの職員を見つけ、ロープ越しにスタッツィオーネまでタクシーは幾らするのか尋ねる。しかし自分はわからない、向こうで直接交渉するように言われた。列を抜けるのも大変だし、折角時間をかけて並んだので結局ヴァポレットで帰ることになる。
ホテルに帰って、夕食はホテルお薦めの近所のリストランテにする。一度はメストレーで食事をするつもりではいた。
そのお店は、他に3組の年配のご夫婦のお食事会一卓だけであった。

メニュー
ビール、白ワイン、水
海の幸(生)の盛り合わせ
グランゼオラのボリート
烏賊の墨煮ポレンタ添え
海の幸と野菜のフリット
友人用のカッフェ コン ギアッチョ
カッフェ
シチリアでも一度あったが、嬉しいことにこの店のお皿は私の店と同じ物だった。
食事を終えメストレーの寂しい通りを歩いて帰る。

ftnoveaka1.jpg
フォンダメンテ・ノーヴェで親切に教えてくれた人

buranoumi3.jpg
ブラーノ島内

branocross.jpg
クロスを買ったお店で、とても豪華な商品が2階にある。

buranosoto2.jpg
トラットリア ダ ロマーノ前

cozze4.jpg
とても大きい新鮮なコッツェで美味

branovongole6.jpg
今の時期はイタリアでもアサリは小さい。フルッタ ディ マーレのスパゲッティーは麺の状態が美しく写っていないので省略

branocameriere.jpg
舌平目のサービス中

buranosogliora8.jpg
身もしっかりしていて、味付けも良かった。

jyulia-brano.jpg
何故かジュリア・ロバーツが・・・

branocucina1.jpg
ピンボケ写真ですが・・・・雰囲気だけでも・・・