随分御無沙汰でした。

久しぶりの書き込みです。
ブログの定期的な継続って、気まぐれな私には難しいようです。
間が空いた事、お許し下さい。

6月15日より、あるクラブの国際大会がイギリスのバーミンガムであり、12名で行ってまいりました。久しぶりにヨーッロッパでの開催ということで、私も参加を楽しみにしていました。
クラブ入会後、ヨーロッパでの開催は全て出席で、ニース、グラスゴー、バルセロナ。いずれもイタリアを絡めての旅行を計画しニース大会はローマ、パリ、モナコ。グラスゴー大会はミラノとヴェネツィア。バルセロナ大会はソレント、カプリ島。イタリアの評判が結構好評だったので、今回もローマとサルデーニャを含めて企画する。特に今年のG8首脳サミットがサルデーニャのマッダレーナ開催ということで早めにセットしたのですが、大会一か月前くらいに急遽ベルルスコーニ首相が震災被害地のラクイラに変更。折角、私としては訪れて、一月後には参加者の方達に二度美味しい思い出に浸っていただきたかったのですが、それだけが残念。

日本ーローマ2泊ーサルデーニャ3泊ーロンドン2泊(バーミンガム日帰り)
この辺のお話と画像を少しづつアップさせていただきます。

友人との二人旅(ヴェネツィア編4)

 もう旅行記の最終も年を越して3月になってしまった。ごめんなさい!遅くなりましたが、つづきです。

今夜終われば明日は日本に向けての機中。
最後のヴェネツィアは歩いてサンマルコまで向かう事にする。
途中のリアルト橋を渡り、メルカートで野菜等を見てまわる。
友人も最後の買い物に気合が入っているようだ。
珍しく好みが合ったハンチングを見つけ色違いを買って直ぐに使う。

歩き疲れ、友人がゴンドラを見ながらお茶したいと言い出す。
リクエストにお応えし、バールのテラスのテーブルに着く。川に平行にテーブルをはさみ座る。友人の後ろの席でタバコを吸っている一人の女性がいた。それを見て、急に禁煙中の友人がタバコを一本吸いたいと言い出し、貰ってくれとねだる。
私も本当にお人好し、リクエストにお応えし、渋々その女性のとこに行き一本売って下さいとお願いする。その女性も気前が良くて、空箱になったのを確認し、新しいマルボーロの箱をバッグから取り出す。
そして一本笑顔でいただく。お金を1エウロ払おうとすると笑っていらないと言われる。友人の我侭に何だか急に恥ずかしくなり、早々にお茶し、黙って女性の勘定まで済ませてその場を立ち去る。
これも旅の楽しさだろう・・・・
また友人とショップを見ながらサンマルコに向かう。

今日のランチは豪勢に行こう。
何度も訪れたことのある「ビストロ ディ ヴェネツィア」少し時間的には早かったが奥の席に案内される。他のお客様はなさそうでゆっくりと食事が出来そうだ。友人も珍しくお洒落な料理には満足げだった。
メニューは写真に載させていただくとする。白ワインもヴェネットでは外せないガルガネーガ100%でとても美味しかった。ここのリゾットは以前から結構お気に入りだった。トータルではカメリエーレのお薦めと私の好みを併せたメニューになってしまったが、以前より新しいイタリア料理(Nuova Cucina)に思え、ヴェネツィア~~って感じが欠けて少し寂しかった。しかしデザートまでなかなか凝ってはいた。最後にカメリエーレがこの店はホテルで聞いたのかと尋ねてきた。私が何度も来てるし、好きな店だというと、喜んで思い出ノートを持ってきて何か書いてくれと置いていく。もし、このブログをご覧になった方で、この店を利用される機会があれば一読下さい。記念にカーポ・カメリエーレと写真を撮る。
食事を終えてヴェネツィア最後のショッピングを終え、バスでホテルに帰る。

最後の晩餐はメストレーのホテル近くを探しトラットリアに入る。
夫婦二人で経営してる感じで、そこそこお客さんは入ってきていた。
一通り食事を終え、また友人が隣の人が食べているのが食べたいと言い出した。セコンドを終えお腹が一杯なのにペンネ・アラビアータなど入るはずもなく、帰国して、うちの店で食べてくれと断る。次に友人の目についたのが棚のガラスポットに入ったビスコッティー。これは堅いことを前もって伝え、承諾のうえオーダーする。
最後の夜なので明日の荷造りもあり早めに店を出る。淋しいメストレーの町を歩いていると小雨が降り始めていた。

翌日はヴェネツィア空港からローマで乗り換えて帰国の途に着く。
何とか珍道中も無事に終えることが出来た。ぶつぶつ言いながら、また何度か一緒に何処かの国へ旅するんだろうが・・・・

最後に
書き始めから終わるまで随分と日数がかかってしまい恐縮です。
次回のイタリア旅行まで一生懸命レストラン業頑張ります。
お店のレジ前にデジタルフォトフレームにて写真を流しています。
CIAO!

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リアルト橋から

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少し早かったがお茶にする

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リアルト橋を渡り細い路地を入っていくとメルカート

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日本ではお目にかかれない色のカルチョフィ

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ビストロ ディ ヴェネツィアの店内

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アンティパスト3種盛り

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食べ始めて写真を思い出す。真ん中はパルミジャーノのせんべい

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お魚はタラだったような・・・

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コントルノ盛り合わせ

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スカンピのフリット。マスカルポーネにレモンしか入っていないというが、絶対にパンナとお砂糖が少し入っている。

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これは玉葱にサフランが効いていたがメインは忘れてしまった。ただ、食べれば解るのに、これもポレンタをパタータと言っていた。
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このデザートは真ん中にある2種類のリキュールに付けて食べのだが、ひとつはメロンのリキュールであった。

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カポカメリエーレと一緒に写ったがボケてて良かったかも・・・

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お酒の価格のチェック中

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食品店にてオリーブオイルのリサーチ

35周年

昭和49年初春にペイザンはオープンしました。
35年が過ぎるのは本当に早いです。
開店当初はうどん屋さんでも難しい場所なのに、イタリアのお好み焼きかうどんか知らんが、直ぐに潰れるよと言われていたのが懐かしく感じます。
世の常でしょうが、繁盛してくると一般の方の評価は変ってきます。あそこは場所が良い。ゴルフ場も近いし市内からドライブするのに丁度腹が減る良い距離である・・・・。今の経済エコノミストのように結果で意見が変ってくるのとよく似ています。面白いものですね・・

後になりましたが、本当に多くのお客様をはじめ、仕入れ業者、スタッフ、関わった方々のお陰で35周年が迎えられたことに心から感謝申し上げます。ありがとうございました。

連絡ボードに記載しておりますが、現在お礼の印として、先着1000組のお客様(お食事の方のみですが)に記念品を差し上げております。
今後とも宜しくお願い申し上げます。

友人との二人旅(ヴェネツィア編3)

「友人との二人旅」も年を越してしまい旅の残りも3日となってきた。今日はトリエステの出来事。時刻表が手に入らなかった為、昨日のうちにホテルのフロントでトリエステ行き帰りの時刻をネットで検索。3本づつくらいプリントアウトしていただく。お陰でゆとりのある計画が立てられた。トリエステはイタリアのフリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州の州都でイタリアの一番北東に当たる位置。スロベニアが隣接していることで料理にも興味があった。3日前、ヴェネツィアで見た新聞の天気予報では、トリエステは雪になっていた。寒さの苦手な私にとっては少々辛い。朝10時前の電車でアドリア海を臨みながら2時間強の車窓を楽しむ。バスでイタリア統一広場まで行くはずが、美しい海を見ていて停留所をひとつ乗りすぎてしまう。歩いて戻っても大した距離ではない。数日前の天気予報と違い、全くの晴天で歩いていて暑く、コートとセーター一枚も脱いでしまう。今日広場は沢山の人が休日を過ごすために出てきている。まだお腹が空かないので早速歩き始める。イタリア統一広場から路地に入ると蚤の市が開かれていた。結構面白いものがあるが、荷物になることを考えれば買う気になれない。先ずサンジュスト聖堂まで登っていく。狭くて急な坂道だけれど、結構老人のご夫婦とすれ違うけど元気だ。道に間違い無いか確認するが、皆さん親切に教えて下さる。流石に、トリエステまで来ると日本人と会うことはなかった。サンジュスト聖堂を過ぎ、サンジュスト城ではカステッロ美術館を見学。外に出て景色を眺めるが、どの方向を見ても絵になるし、観光地化されていない景色はとても新鮮に感じる。充分満喫し、また坂道を下って歩くのも大儀になり、少し降りたところからバスに乗り込む。車内は小学生低学年の子供達が20人くらいで賑やかだった。社会見学にでも来ていたのだろう。今度はイタリア統一広場で降り、二人ともやっと空腹感を感じ始めランチにする。路地を入って、地元料理を出しているような店を探すが、閉めている店が多く、結局蚤の市近辺で流行っていそうな店に入ることにした。珍客と思われたのか、キッチンのオーナーシェフらしき人とよく目が合う。一通り食事を終えるが何か納得いかず、トリエステのお薦め料理を食べたい。希望を伝え作ってもらったがトンノ入りのラヴィオーロにスカンピと魚介の入ったトマトソースの料理。少々期待外れの昼食であった。外に出ると一段と賑やかになっている。折角だからじっくりと蚤の市を見学するが、やはり二人とも買うことはなかった。同じアドリア海でもヴェネイアで見るのとトリエステでは全然雰囲気が違う。次回訪れる時には、こちらに滞在しスロベニアやクロアチアにも行ってみたい。

余り遅くならないように帰ることにするが、後ろ髪を引かれる思いである。ホテルに帰った時にはもう暗くなっていた。友人の希望で今日はホテル近くの中華料理を食べることにした。結構流行っていたが、何となく暗い雰囲気で味もいまいち、下調べもしていないので仕方ないが少々がっかり。明日の食事に期待しよう。

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メストレー出発

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ゆったりとしたイタリア統一広場

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結構きつい坂道である

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新年のご挨拶 

昨年は金融や経済の不安定からくる、さまざまな社会不安を見据え、あらゆる企業が景気低迷に落ち込みました。今年も余り期待できそうにありません。1月2日、新年の朝礼で昨年よりは少しで良いから個人も店もレベルアップしよう!そして昨年までは不安を煽るマスメディアに対し苛立っていたが、今年は責任転嫁は止めよう!景気低迷のときこそ実力が判明する。チャンスに変えて行こうなどと伝えました。
今年も皆様にとって良き年でありますよう祈りながら、御来店された時、明るく、そして元気になっていただけるお店を目指したいと思います。

本年も宜しくお願い申し上げます。

友人との二人旅(ヴェネツィア編2)

朝起きて友人に「俺っ耳が聞こえなくなった」。友人曰く、耳っ耳っ!そうだっ、鼾対策の耳栓をすっかり忘れていた。ふたりでゲラゲラ笑いながら一日が始まる。今日から朝食もアメリカン。久し振りだからスペチャーレでオムレツを頼む。

今日(土曜日)はブラーノ島まで行くことにする。
フェッロヴィア(サンタルチア駅のヴァポレットの乗り場名)からF.te.Nove(フォンダメンテ・ノーヴェ)まで行き、ブラーノ行きに乗り換える。F.te.Noveからでも目的地まで約40分。ブラーノは土曜日の割には観光客が少なかった。ここでも面白い光景が目に付く。60歳~70歳くらいまでの年配の人たちが4.5人で輪を作ったようにし、全然動かずに話をしている。そのグループが町のあちこちで、まるで時間が止まっているような長閑さを感じる。裏通りに行けばメルカートがあるけれど、決して派手なものではないし、買いたいものは何一つない。一応、この島はレースが有名ということで、訪問の思い出に、小奇麗なお店でテーブルクロスを1枚だけ購入。別のショップに立ち寄ると可愛いリモンチェッロの瓶が目に付き、店の飾りに買う。その店で、毎度のように、美味しい店を・・・・?と聞くと、店の前のトラットリア ダ ロマーノと言う。折角だからその店に決め、開店時間を店で確認し、前のバールで待つ。天気も良いし気持ちが良い。

開店。
店の雰囲気も良いし、カメリエーレも感じが良い。ブラーノ島のお店に来てるという気分になった。さて、メニューはアンティパストにミックスサラダ、ムール貝のワイン蒸し、プリモに海の幸のスパゲッティー、またしてもヴォンゴーレ、セコンドに舌平目のムニエル、デザートに胡桃のジェラートとエスプレッソ。友人には相変わらず、特注のカッフェ コン ギアッチョ(何のことはない、アイスコーヒー)。舌平目は小さめのを2匹にしてくれて、目の前でのサービス。二人で分けて食べて丁度良かった。私の店でも時間があれば、お客様の目の前で骨を抜き、召し上がりやすいようサービスすることがあるが、今回はサーバーでの新しい捌き方が勉強になる。
食事を終え、キッチンの写真を取らせて頂くが、残念ながらピンボケ。確認しとけばよかった。ブオン・リコルドのお皿も沢山飾ってある、来て良かった店だった。

帰りに、サンマルコで下船し、また友人の買い物にお付き合い。途中でトイレに行きたくなった。最近の公衆トイレの利用料は10エウロ(今回のレートで127円程度)。イタリアの旅に経験ない方の為参考までに、イタリアはトイレが少ないところです。普通、小さなお店でトイレを使用させてくれることは先ずありません。ホテルやデパートにはありますが・・・バールに寄った時などに利用されることをお勧めします。あとは有料の公衆トイレですが結構高い。そして、10エウロの硬貨は常に持っていたほうが良いですよ。

歩き疲れて、少し休みたくなった。折角だから以前泊まった事があるホテルでお茶することにした。このホテルはハリウッド映画オンリーユーのロケ地にも使われている豪華なホテル・ダニエリで、優雅なお茶タイム。
少しお土産を買い込み、また友人の買い物に付き合う。
結構時間が過ぎ、ヴァポレットで帰ろうと乗船所に行くと沢山の人が並んでいる。仕方なく並ぶが、かなり時間が掛かりそう。船が着いても船内には乗船客が沢山で、あまり乗り込めない。後ろの列にもビックリするほどの人の山。途中で水上タクシーで帰ろうかと思い、ヴァポレットの職員を見つけ、ロープ越しにスタッツィオーネまでタクシーは幾らするのか尋ねる。しかし自分はわからない、向こうで直接交渉するように言われた。列を抜けるのも大変だし、折角時間をかけて並んだので結局ヴァポレットで帰ることになる。
ホテルに帰って、夕食はホテルお薦めの近所のリストランテにする。一度はメストレーで食事をするつもりではいた。
そのお店は、他に3組の年配のご夫婦のお食事会一卓だけであった。

メニュー
ビール、白ワイン、水
海の幸(生)の盛り合わせ
グランゼオラのボリート
烏賊の墨煮ポレンタ添え
海の幸と野菜のフリット
友人用のカッフェ コン ギアッチョ
カッフェ
シチリアでも一度あったが、嬉しいことにこの店のお皿は私の店と同じ物だった。
食事を終えメストレーの寂しい通りを歩いて帰る。

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フォンダメンテ・ノーヴェで親切に教えてくれた人

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ブラーノ島内

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クロスを買ったお店で、とても豪華な商品が2階にある。

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トラットリア ダ ロマーノ前

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とても大きい新鮮なコッツェで美味

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今の時期はイタリアでもアサリは小さい。フルッタ ディ マーレのスパゲッティーは麺の状態が美しく写っていないので省略

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舌平目のサービス中

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身もしっかりしていて、味付けも良かった。

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何故かジュリア・ロバーツが・・・

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ピンボケ写真ですが・・・・雰囲気だけでも・・・

友人との二人旅(ヴェネツィア編1)

今日はヴェネツィアへの移動日。駅の中のマーケットでサンドイッチとパック入りのジュースを買い込み、お昼前のES(ユーロスター)で目的地(ヴェネツィア・メストレー)に向かう。車内は満席だが、車窓は川や森、葡萄畑にオリーブの木などが目を楽しませてくれる。約4時間半の時間もすぐに過ぎメストレー駅に着く。ホテルは駅の正面で、歩いて2分。ローマでのホテルにガッカリしたので、今度も余り期待はしていなかった。ロビーはきちんとしていて少し安心。チェックインを終え部屋に入ると、ローマとは比較にならない良い部屋。4日間リラックスして過ごせそう。手と顔を洗い私は直ぐに駅に行き、またしてもアウトブスとヴァポレット(水上バス)の3日券を二人分購入。ついでにローマで買えなかった時刻表も買いたかったが、ここでもなやはりない。部屋に帰り、夕方までまだ時間があったので、すぐに友人と駅前からバスでローマ広場(サンタルチア駅のバス停があるところ)へ向かう。

着いて、高さの急な橋を歩いて渡っていると、かなりのご老人夫妻が大きなスーツケースと中くらいのを二人とも持って上がっている。お爺さんの方は上に着いていたが、お婆さんは、5メートル位しか登っていないところで泣きそうな顔で立ち往生。大きな荷物は自分でもゆっくり入れる位の大きさ、やはり日本人として知らぬ振りは出来ない。私が引っ張ってもかなり重い荷物であった。大変感謝されて良かったが、この方達の帰る時、誰かお手伝いしてあげてくれるだろうかと余計な事まで考えてしまう。

駅に行き、一時間くらいかかるが、歩いてサンマルコまで行こうか?と友人に聞くと、足が痛くて歩けないという。ヴァポレットで向かう。私は中で座っていたのだが、友人は外で風に当たりながら景色を楽しんでいた。

先ずはサンマルコ寺院を見てもらおうと並んでいたが、前の7.8人の若人たちの中の二人がタバコを吸っている。その上、寺院の入り口でポイ捨て。昨今の日本では、列の中でタバコを吸う事でも非常識だが、神聖な寺院の前での、その行動には、ただ呆れるばかり・・・・。

数年前3人の友人と訪れた時には丁度、世界三大カーニバルのひとつ、ヴェネツィア・カルネヴァーレが開催中。あの時の人の多さは本当に凄かった。たまたまサンマルコ寺院の真横のこじんまりとした良いホテルがとれたのもラッキーだった。その時の事は、いまだに友人たちの良き思い出として残っているらしい。寺院から迷路のような細い道を散策し夕食の場所を探す。友人は切り売りしているピッツァが食べたいらしいが、何せ食べ歩きの旅は贅沢にもお腹を空かせるのに一苦労。そこで立ち喰いのピッツァなんか口にすれば、また一食分犠牲にすることになる。時間が早く、良い店に行きたかったのだが、少々疲れ気味で仕方なくピッツァを出しているレストランに入り夕食を終える。ピッツァは余り感心しないが、他はまあこんな物だろう(収穫なし)。食事を終え、リアルト橋まで歩いて帰り、そこからはヴァポレットに頼ることとする。友人は歩きながら、後日の買い物の為に途中のショップをチェックしていた。サンタルチアからはFS(イタリアの国鉄)で帰ってみる。今夜もよく歩いたので熟睡。

(途中ですが)
ハワイの熊ちゃんへ
クリスマスカード届いたよ!ありがとう!
先日、ホノルルマラソンの時、高さんがお世話になりました。
そちらでブログ見てくれてるそうで嬉しいです。
帰国した時には、またゴルフしようね。
楽しみにしてます。 アロハ~!

友人との二人旅(ローマ編3)

今日もテルにミ駅のバールで朝食が始まる。帰りに友人が出店で売っている青リンゴと洋梨が食べたいと言い出し、リクエストにお応えし、買い込みホテルに帰る。コンチネンタルブレックファースト用のテーブルに着き、ナイフとフォークで皮を剥き、食後のデザート第2弾、味は期待はずれ。最近の日本で頂くフルーツって本当に美味しくなり過ぎましたよね。

準備後、少し雨模様の中フラスカーティに向かう。フラスカーティーはテルミニ駅から電車で30分くらいの場所。高台にあり白ワインの有名な町(敢えて街と表現したくない)です。ホームから雰囲気のよい階段を登り、上がっていくとローマが一望でき、生活感の溢れる場所で、とても落ち着けます。東京近辺でシェフをしている方たちが修行したお店、リストランテ カッチャーニがここにあり、この町を知ることになりました。
特に小熊シェフの関係では大変お世話になっていました。

街を歩いていると、あちこちで井戸端会議があっていて、地域のコミュニケーションが非常に厚く微笑ましい光景です。広場の工事中の側で、時間をかけてゆっくりと焼かれたのでしょう、美味しそうな肉の塊が目に付く。人懐っこい小母さんがそれを削ぎ切りし、量り売りをしています。ポルケッタですか?と聞くといかにも嬉しそうに、二人に少しづつ味見で切ってくれました。なんか愛情をたっぷり感じる味でした。お礼を言って歩いていくと、今度はビューティーサロンを見つけ友人が覗き込んでいます。プロ根性丸出しの彼、過去にも他国で何度も同じ光景に出くわしています。全く知らない店なのにズケズケと入って(私の尊敬する部分でもある、時には必要なずうずうしさ)写真を撮りまくっています。相手のアーティストさんも笑顔で受け入れて下さる。その節はありがとうございました。

外に出て、少し早いがレストランの新規開拓。まだ11時20分くらいです。町を歩いている人で、食通そうな40歳前後の感じの良いご婦人に尋ねる。この近くに美味しいレストランがありますか?なんと雨が降り始めて傘がないにも関わらず、濡れながら彼女のお奨めレストランに案内してもらう。お店の外の門に鍵がかかっていて、インターホンでオーナーを呼び出し、お客さんを案内した事を伝え、私を紹介し、彼女は立ち去られました。(実は向かう途中で、私が日本でイタリアレストランをしていることや、カッチャーニで息子がお世話になった事を言ってあった)お店のオープンまで、後一時間あると言われたが、彼女の紹介があってか、テーブルに着いて待つ。自家製の黒オリーブとパンをつまみ、地のワインを飲みながら開店を待つ。折角だから、この店でいただいたメニューを紹介、前菜の盛り合わせ、あまりイタリアのレストランではお目にかかれないので頼んでみたアーリオ・オーリオ エ ペペロンチーノ。プリモはもう一品お奨めのニョッキ。セコンドは一品だけで牛ロースのタリアータ・バルサミコソース。何ともダイナミックなメインであった。私たちが店を出始める2時くらいから数人の常連さんたちがぞろぞろとご来店。

駅に向かう途中で友人が眼下に広がるローマ市内の写真をしきりに撮っている(景色を撮ることは珍しい)。友人にもフラスカーティは気に入ってもらえたようで良かった。
帰りの電車は、大騒ぎの高校生で賑わっていた。

今日の分はこれくらいにしておきます画像をどうぞ!

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フラスカーティ行きのホーム

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ポルケッタをサービスして下さった方

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門を入ってからのZARAZA玄関

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アンティパスト ミスト

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現地レストランで初めて食べたアーリオ・オーリオ エ ペペロンチーノ

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少し小ぶりなニョッキで食べやすい。

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お肉も美味しかったが、付け合せのフィノキォが美味しかった。

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ついでにコントルノを頼むがホーレン草は品切れでチコリだった

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おいおい仕事も楽しすぎるのでは?

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プロは見られると気合が入るんですよね~

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遠くに見えるのがローマ市内

友人との二人旅(ローマ編2)

大阪では友人の大いびきに悩まされ、対策として関空で購入した耳栓がローマでは大活躍。みごと的中で熟睡。昨夜余りにも早く眠りすぎて、朝6時前に目が覚める。まだ外は薄暗いけど、駅のバールは繁盛している。焼き戻してもらったパニーニとカップチーノで早めの朝食を済ます。この雰囲気はイタリアでしか味わえない。街中のバールだと労働者の人たちでもっとイタリアらしいのだが・・・

少し部屋でくつろぎ、フロントのセーフティーボックスに貴重品を預け、街に出動。
テルミニからメトロでバルベリーニまで行き、トレビの泉経由で少し歩く。
観光はしないと言っても、ローマにくればバチカンのサンピエトロだけは見ないと気がすまない(俄かクリスチャン)。コルソ通りからバスに乗りバチカンに向かう。しかし、折角訪れたのに、寺院前の広場の半分まで椅子が並べられ、ロープが張ってある。それ以上は警備が厳しく特別なパスがないと入れない。修復工事の完成式典であろうか、誠に残念。直ぐ街に引き返し、ショッピングの好きな友人と別行動する。私は店のBGM用と、友人に頼まれたCDを買いに行く。そのうちバッタリと出会い、簡単に昼食を済ませる。またお互いに別行動し、私はシェフに頼まれた、ステンレス製品のチーズ卸し(お客様のテーブルでパルミジャーノを粉にして差し上げる)を買いにキッチン専門店に行き手に入れる。

最近は円高のせいで日本人の観光客が多いいはずなのだが、中国と韓国の人がとても目立った。やはり円高効果も、買い物は別として、旅行費用などタイムラグがあるのだろうか、日本国内経済の悪化のせいなのか・・・・。市内は噂に聞くほど汚れていなかったので、ほっとした。

夕食は業者の方のお奨めの店に行くつもりだった。というのはコロンナ広場近くで店名はアル・チェントロ。それだけでで聞けば解ると思い、アドレスリストをホテルに置いて来てしまった。コロンナ広場から中に入りパンテオンの方に・・・何度も聞いてみるがアル・チェントロというレストランは何処ですか?チェントロ(中央)はここだよ(そんなことは解っている)、そんな店はないとの事。何とも不親切な・・・以前行ったことがある店を思い出した。シチリア料理のお店「ロゼッタ」だが入ろうとすると、まだ開店前だと言う。食前酒でも飲んで待とうとしたが、それもダメ。仕方なく観光客は来ないだろうと思える路地を入ったピッツェリアで食事をする。友人は薄く焼いた塩味のフォカッチャをやけに気に入っていた。うちは生地が一緒なので言ってくれれば直ぐに出来るのに・・・・(でも帰ってからは、ピザ生地が余った時にはお客様にサービスで出すことにしよう)。ズッパとパスタ、セコンドはアッバッキォとサルティンボッカを頼むが、何ともボリュウムたっぷりで食べられない。やはりペイザンの子羊料理は美味しいなと思う(宣伝)。食事を終え、またコルソ通りに出てお互いに歩き疲れ、そこからはタクシーで(友人が嬉しそう)ホテルに帰る。CNNを見ながら日本での情報がないかを気にしながら、男二人の部屋でまた直ぐに眠りにつく。二日目終了!

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フォッカッチャとポモドーロ

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たっぷり360ccはありそうなミネストローネ

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サルティンボッカ

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アッバキョです。うちの子羊料理が愛しくなります

友人との二人旅(ローマ編1)

お昼発のアリタリアでローマ フィミッチーノ空港に向かい出発。
機内では電気系統の故障とかで、見たいビデオが何度も途中で止まり、同じシーンの繰り返し,前半の一部分しか見ることができなかった。民事再生のアリタリアだから、もっと努力しないとダメですよ。
13時間のフライトも、うとうとしながら着いてしまいました。
早速、空港からホテルに向かいチェックイン!部屋に入ると、これまでに泊まったことがないくらいマズイ部屋!男二人旅だからスタンダードで良いやと思ったのが間違い。ホテルのランクはやはり良い所に越したことはない。おまけにベッドのライトが切れていて、交換するようにフロントの青年に電話する。そして狭い部屋をチェックするとグラスもない。あるはずのドライヤーもない。何時までたっても電球の交換に来ない。堪忍袋の尾が切れた私はフロントに文句を言いに行く。私の様子を見て、やっと焦ったように電球やグラスを出し、ドライヤーも使って下さいとのこと。一応酷い部屋だったので、入り口に記載されている料金(イタリアでは必ず貼ってある)をチェックしてたのだが、この部屋は一泊幾らなんだとまで聞いてしまいました。料金の割には部屋が悪かった。

やっと落ち着き、近くのトラットリアに食事に行く。お皿に飾ってあった見事なポルチーニ茸もトリフォラーテにしてもらい一通り食事を終える。
しかし友人が隣の人が食べている物が食べたいと・・・・何やら重そうなものだが、あえてそのお客に尋ねると、オッソブーコであった。美味しいか確認すると、とっても・・・まぁ良いか~!仕方なく追加注文をする。
ドルチェは他のお客が食べていた小イチゴが美味しそうだったので、同じ物を頼むと、売り切れたと言う。マチェドニアを勧めるのでコンジェラートで頼む。エスプレッソで仕上げて、お腹一杯でホテルに向かい早々に眠りにつく。

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少しと言ったのですが、こんなに来ました。ややピンボケですが・・・