友人との二人旅(ヴェネツィア編3)

「友人との二人旅」も年を越してしまい旅の残りも3日となってきた。今日はトリエステの出来事。時刻表が手に入らなかった為、昨日のうちにホテルのフロントでトリエステ行き帰りの時刻をネットで検索。3本づつくらいプリントアウトしていただく。お陰でゆとりのある計画が立てられた。トリエステはイタリアのフリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州の州都でイタリアの一番北東に当たる位置。スロベニアが隣接していることで料理にも興味があった。3日前、ヴェネツィアで見た新聞の天気予報では、トリエステは雪になっていた。寒さの苦手な私にとっては少々辛い。朝10時前の電車でアドリア海を臨みながら2時間強の車窓を楽しむ。バスでイタリア統一広場まで行くはずが、美しい海を見ていて停留所をひとつ乗りすぎてしまう。歩いて戻っても大した距離ではない。数日前の天気予報と違い、全くの晴天で歩いていて暑く、コートとセーター一枚も脱いでしまう。今日広場は沢山の人が休日を過ごすために出てきている。まだお腹が空かないので早速歩き始める。イタリア統一広場から路地に入ると蚤の市が開かれていた。結構面白いものがあるが、荷物になることを考えれば買う気になれない。先ずサンジュスト聖堂まで登っていく。狭くて急な坂道だけれど、結構老人のご夫婦とすれ違うけど元気だ。道に間違い無いか確認するが、皆さん親切に教えて下さる。流石に、トリエステまで来ると日本人と会うことはなかった。サンジュスト聖堂を過ぎ、サンジュスト城ではカステッロ美術館を見学。外に出て景色を眺めるが、どの方向を見ても絵になるし、観光地化されていない景色はとても新鮮に感じる。充分満喫し、また坂道を下って歩くのも大儀になり、少し降りたところからバスに乗り込む。車内は小学生低学年の子供達が20人くらいで賑やかだった。社会見学にでも来ていたのだろう。今度はイタリア統一広場で降り、二人ともやっと空腹感を感じ始めランチにする。路地を入って、地元料理を出しているような店を探すが、閉めている店が多く、結局蚤の市近辺で流行っていそうな店に入ることにした。珍客と思われたのか、キッチンのオーナーシェフらしき人とよく目が合う。一通り食事を終えるが何か納得いかず、トリエステのお薦め料理を食べたい。希望を伝え作ってもらったがトンノ入りのラヴィオーロにスカンピと魚介の入ったトマトソースの料理。少々期待外れの昼食であった。外に出ると一段と賑やかになっている。折角だからじっくりと蚤の市を見学するが、やはり二人とも買うことはなかった。同じアドリア海でもヴェネイアで見るのとトリエステでは全然雰囲気が違う。次回訪れる時には、こちらに滞在しスロベニアやクロアチアにも行ってみたい。

余り遅くならないように帰ることにするが、後ろ髪を引かれる思いである。ホテルに帰った時にはもう暗くなっていた。友人の希望で今日はホテル近くの中華料理を食べることにした。結構流行っていたが、何となく暗い雰囲気で味もいまいち、下調べもしていないので仕方ないが少々がっかり。明日の食事に期待しよう。

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メストレー出発

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ゆったりとしたイタリア統一広場

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結構きつい坂道である

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新年のご挨拶 

昨年は金融や経済の不安定からくる、さまざまな社会不安を見据え、あらゆる企業が景気低迷に落ち込みました。今年も余り期待できそうにありません。1月2日、新年の朝礼で昨年よりは少しで良いから個人も店もレベルアップしよう!そして昨年までは不安を煽るマスメディアに対し苛立っていたが、今年は責任転嫁は止めよう!景気低迷のときこそ実力が判明する。チャンスに変えて行こうなどと伝えました。
今年も皆様にとって良き年でありますよう祈りながら、御来店された時、明るく、そして元気になっていただけるお店を目指したいと思います。

本年も宜しくお願い申し上げます。

友人との二人旅(ヴェネツィア編2)

朝起きて友人に「俺っ耳が聞こえなくなった」。友人曰く、耳っ耳っ!そうだっ、鼾対策の耳栓をすっかり忘れていた。ふたりでゲラゲラ笑いながら一日が始まる。今日から朝食もアメリカン。久し振りだからスペチャーレでオムレツを頼む。

今日(土曜日)はブラーノ島まで行くことにする。
フェッロヴィア(サンタルチア駅のヴァポレットの乗り場名)からF.te.Nove(フォンダメンテ・ノーヴェ)まで行き、ブラーノ行きに乗り換える。F.te.Noveからでも目的地まで約40分。ブラーノは土曜日の割には観光客が少なかった。ここでも面白い光景が目に付く。60歳~70歳くらいまでの年配の人たちが4.5人で輪を作ったようにし、全然動かずに話をしている。そのグループが町のあちこちで、まるで時間が止まっているような長閑さを感じる。裏通りに行けばメルカートがあるけれど、決して派手なものではないし、買いたいものは何一つない。一応、この島はレースが有名ということで、訪問の思い出に、小奇麗なお店でテーブルクロスを1枚だけ購入。別のショップに立ち寄ると可愛いリモンチェッロの瓶が目に付き、店の飾りに買う。その店で、毎度のように、美味しい店を・・・・?と聞くと、店の前のトラットリア ダ ロマーノと言う。折角だからその店に決め、開店時間を店で確認し、前のバールで待つ。天気も良いし気持ちが良い。

開店。
店の雰囲気も良いし、カメリエーレも感じが良い。ブラーノ島のお店に来てるという気分になった。さて、メニューはアンティパストにミックスサラダ、ムール貝のワイン蒸し、プリモに海の幸のスパゲッティー、またしてもヴォンゴーレ、セコンドに舌平目のムニエル、デザートに胡桃のジェラートとエスプレッソ。友人には相変わらず、特注のカッフェ コン ギアッチョ(何のことはない、アイスコーヒー)。舌平目は小さめのを2匹にしてくれて、目の前でのサービス。二人で分けて食べて丁度良かった。私の店でも時間があれば、お客様の目の前で骨を抜き、召し上がりやすいようサービスすることがあるが、今回はサーバーでの新しい捌き方が勉強になる。
食事を終え、キッチンの写真を取らせて頂くが、残念ながらピンボケ。確認しとけばよかった。ブオン・リコルドのお皿も沢山飾ってある、来て良かった店だった。

帰りに、サンマルコで下船し、また友人の買い物にお付き合い。途中でトイレに行きたくなった。最近の公衆トイレの利用料は10エウロ(今回のレートで127円程度)。イタリアの旅に経験ない方の為参考までに、イタリアはトイレが少ないところです。普通、小さなお店でトイレを使用させてくれることは先ずありません。ホテルやデパートにはありますが・・・バールに寄った時などに利用されることをお勧めします。あとは有料の公衆トイレですが結構高い。そして、10エウロの硬貨は常に持っていたほうが良いですよ。

歩き疲れて、少し休みたくなった。折角だから以前泊まった事があるホテルでお茶することにした。このホテルはハリウッド映画オンリーユーのロケ地にも使われている豪華なホテル・ダニエリで、優雅なお茶タイム。
少しお土産を買い込み、また友人の買い物に付き合う。
結構時間が過ぎ、ヴァポレットで帰ろうと乗船所に行くと沢山の人が並んでいる。仕方なく並ぶが、かなり時間が掛かりそう。船が着いても船内には乗船客が沢山で、あまり乗り込めない。後ろの列にもビックリするほどの人の山。途中で水上タクシーで帰ろうかと思い、ヴァポレットの職員を見つけ、ロープ越しにスタッツィオーネまでタクシーは幾らするのか尋ねる。しかし自分はわからない、向こうで直接交渉するように言われた。列を抜けるのも大変だし、折角時間をかけて並んだので結局ヴァポレットで帰ることになる。
ホテルに帰って、夕食はホテルお薦めの近所のリストランテにする。一度はメストレーで食事をするつもりではいた。
そのお店は、他に3組の年配のご夫婦のお食事会一卓だけであった。

メニュー
ビール、白ワイン、水
海の幸(生)の盛り合わせ
グランゼオラのボリート
烏賊の墨煮ポレンタ添え
海の幸と野菜のフリット
友人用のカッフェ コン ギアッチョ
カッフェ
シチリアでも一度あったが、嬉しいことにこの店のお皿は私の店と同じ物だった。
食事を終えメストレーの寂しい通りを歩いて帰る。

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フォンダメンテ・ノーヴェで親切に教えてくれた人

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ブラーノ島内

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クロスを買ったお店で、とても豪華な商品が2階にある。

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トラットリア ダ ロマーノ前

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とても大きい新鮮なコッツェで美味

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今の時期はイタリアでもアサリは小さい。フルッタ ディ マーレのスパゲッティーは麺の状態が美しく写っていないので省略

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舌平目のサービス中

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身もしっかりしていて、味付けも良かった。

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何故かジュリア・ロバーツが・・・

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ピンボケ写真ですが・・・・雰囲気だけでも・・・

友人との二人旅(ヴェネツィア編1)

今日はヴェネツィアへの移動日。駅の中のマーケットでサンドイッチとパック入りのジュースを買い込み、お昼前のES(ユーロスター)で目的地(ヴェネツィア・メストレー)に向かう。車内は満席だが、車窓は川や森、葡萄畑にオリーブの木などが目を楽しませてくれる。約4時間半の時間もすぐに過ぎメストレー駅に着く。ホテルは駅の正面で、歩いて2分。ローマでのホテルにガッカリしたので、今度も余り期待はしていなかった。ロビーはきちんとしていて少し安心。チェックインを終え部屋に入ると、ローマとは比較にならない良い部屋。4日間リラックスして過ごせそう。手と顔を洗い私は直ぐに駅に行き、またしてもアウトブスとヴァポレット(水上バス)の3日券を二人分購入。ついでにローマで買えなかった時刻表も買いたかったが、ここでもなやはりない。部屋に帰り、夕方までまだ時間があったので、すぐに友人と駅前からバスでローマ広場(サンタルチア駅のバス停があるところ)へ向かう。

着いて、高さの急な橋を歩いて渡っていると、かなりのご老人夫妻が大きなスーツケースと中くらいのを二人とも持って上がっている。お爺さんの方は上に着いていたが、お婆さんは、5メートル位しか登っていないところで泣きそうな顔で立ち往生。大きな荷物は自分でもゆっくり入れる位の大きさ、やはり日本人として知らぬ振りは出来ない。私が引っ張ってもかなり重い荷物であった。大変感謝されて良かったが、この方達の帰る時、誰かお手伝いしてあげてくれるだろうかと余計な事まで考えてしまう。

駅に行き、一時間くらいかかるが、歩いてサンマルコまで行こうか?と友人に聞くと、足が痛くて歩けないという。ヴァポレットで向かう。私は中で座っていたのだが、友人は外で風に当たりながら景色を楽しんでいた。

先ずはサンマルコ寺院を見てもらおうと並んでいたが、前の7.8人の若人たちの中の二人がタバコを吸っている。その上、寺院の入り口でポイ捨て。昨今の日本では、列の中でタバコを吸う事でも非常識だが、神聖な寺院の前での、その行動には、ただ呆れるばかり・・・・。

数年前3人の友人と訪れた時には丁度、世界三大カーニバルのひとつ、ヴェネツィア・カルネヴァーレが開催中。あの時の人の多さは本当に凄かった。たまたまサンマルコ寺院の真横のこじんまりとした良いホテルがとれたのもラッキーだった。その時の事は、いまだに友人たちの良き思い出として残っているらしい。寺院から迷路のような細い道を散策し夕食の場所を探す。友人は切り売りしているピッツァが食べたいらしいが、何せ食べ歩きの旅は贅沢にもお腹を空かせるのに一苦労。そこで立ち喰いのピッツァなんか口にすれば、また一食分犠牲にすることになる。時間が早く、良い店に行きたかったのだが、少々疲れ気味で仕方なくピッツァを出しているレストランに入り夕食を終える。ピッツァは余り感心しないが、他はまあこんな物だろう(収穫なし)。食事を終え、リアルト橋まで歩いて帰り、そこからはヴァポレットに頼ることとする。友人は歩きながら、後日の買い物の為に途中のショップをチェックしていた。サンタルチアからはFS(イタリアの国鉄)で帰ってみる。今夜もよく歩いたので熟睡。

(途中ですが)
ハワイの熊ちゃんへ
クリスマスカード届いたよ!ありがとう!
先日、ホノルルマラソンの時、高さんがお世話になりました。
そちらでブログ見てくれてるそうで嬉しいです。
帰国した時には、またゴルフしようね。
楽しみにしてます。 アロハ~!

友人との二人旅(ローマ編3)

今日もテルにミ駅のバールで朝食が始まる。帰りに友人が出店で売っている青リンゴと洋梨が食べたいと言い出し、リクエストにお応えし、買い込みホテルに帰る。コンチネンタルブレックファースト用のテーブルに着き、ナイフとフォークで皮を剥き、食後のデザート第2弾、味は期待はずれ。最近の日本で頂くフルーツって本当に美味しくなり過ぎましたよね。

準備後、少し雨模様の中フラスカーティに向かう。フラスカーティーはテルミニ駅から電車で30分くらいの場所。高台にあり白ワインの有名な町(敢えて街と表現したくない)です。ホームから雰囲気のよい階段を登り、上がっていくとローマが一望でき、生活感の溢れる場所で、とても落ち着けます。東京近辺でシェフをしている方たちが修行したお店、リストランテ カッチャーニがここにあり、この町を知ることになりました。
特に小熊シェフの関係では大変お世話になっていました。

街を歩いていると、あちこちで井戸端会議があっていて、地域のコミュニケーションが非常に厚く微笑ましい光景です。広場の工事中の側で、時間をかけてゆっくりと焼かれたのでしょう、美味しそうな肉の塊が目に付く。人懐っこい小母さんがそれを削ぎ切りし、量り売りをしています。ポルケッタですか?と聞くといかにも嬉しそうに、二人に少しづつ味見で切ってくれました。なんか愛情をたっぷり感じる味でした。お礼を言って歩いていくと、今度はビューティーサロンを見つけ友人が覗き込んでいます。プロ根性丸出しの彼、過去にも他国で何度も同じ光景に出くわしています。全く知らない店なのにズケズケと入って(私の尊敬する部分でもある、時には必要なずうずうしさ)写真を撮りまくっています。相手のアーティストさんも笑顔で受け入れて下さる。その節はありがとうございました。

外に出て、少し早いがレストランの新規開拓。まだ11時20分くらいです。町を歩いている人で、食通そうな40歳前後の感じの良いご婦人に尋ねる。この近くに美味しいレストランがありますか?なんと雨が降り始めて傘がないにも関わらず、濡れながら彼女のお奨めレストランに案内してもらう。お店の外の門に鍵がかかっていて、インターホンでオーナーを呼び出し、お客さんを案内した事を伝え、私を紹介し、彼女は立ち去られました。(実は向かう途中で、私が日本でイタリアレストランをしていることや、カッチャーニで息子がお世話になった事を言ってあった)お店のオープンまで、後一時間あると言われたが、彼女の紹介があってか、テーブルに着いて待つ。自家製の黒オリーブとパンをつまみ、地のワインを飲みながら開店を待つ。折角だから、この店でいただいたメニューを紹介、前菜の盛り合わせ、あまりイタリアのレストランではお目にかかれないので頼んでみたアーリオ・オーリオ エ ペペロンチーノ。プリモはもう一品お奨めのニョッキ。セコンドは一品だけで牛ロースのタリアータ・バルサミコソース。何ともダイナミックなメインであった。私たちが店を出始める2時くらいから数人の常連さんたちがぞろぞろとご来店。

駅に向かう途中で友人が眼下に広がるローマ市内の写真をしきりに撮っている(景色を撮ることは珍しい)。友人にもフラスカーティは気に入ってもらえたようで良かった。
帰りの電車は、大騒ぎの高校生で賑わっていた。

今日の分はこれくらいにしておきます画像をどうぞ!

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フラスカーティ行きのホーム

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ポルケッタをサービスして下さった方

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門を入ってからのZARAZA玄関

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アンティパスト ミスト

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現地レストランで初めて食べたアーリオ・オーリオ エ ペペロンチーノ

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少し小ぶりなニョッキで食べやすい。

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お肉も美味しかったが、付け合せのフィノキォが美味しかった。

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ついでにコントルノを頼むがホーレン草は品切れでチコリだった

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おいおい仕事も楽しすぎるのでは?

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プロは見られると気合が入るんですよね~

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遠くに見えるのがローマ市内

友人との二人旅(ローマ編2)

大阪では友人の大いびきに悩まされ、対策として関空で購入した耳栓がローマでは大活躍。みごと的中で熟睡。昨夜余りにも早く眠りすぎて、朝6時前に目が覚める。まだ外は薄暗いけど、駅のバールは繁盛している。焼き戻してもらったパニーニとカップチーノで早めの朝食を済ます。この雰囲気はイタリアでしか味わえない。街中のバールだと労働者の人たちでもっとイタリアらしいのだが・・・

少し部屋でくつろぎ、フロントのセーフティーボックスに貴重品を預け、街に出動。
テルミニからメトロでバルベリーニまで行き、トレビの泉経由で少し歩く。
観光はしないと言っても、ローマにくればバチカンのサンピエトロだけは見ないと気がすまない(俄かクリスチャン)。コルソ通りからバスに乗りバチカンに向かう。しかし、折角訪れたのに、寺院前の広場の半分まで椅子が並べられ、ロープが張ってある。それ以上は警備が厳しく特別なパスがないと入れない。修復工事の完成式典であろうか、誠に残念。直ぐ街に引き返し、ショッピングの好きな友人と別行動する。私は店のBGM用と、友人に頼まれたCDを買いに行く。そのうちバッタリと出会い、簡単に昼食を済ませる。またお互いに別行動し、私はシェフに頼まれた、ステンレス製品のチーズ卸し(お客様のテーブルでパルミジャーノを粉にして差し上げる)を買いにキッチン専門店に行き手に入れる。

最近は円高のせいで日本人の観光客が多いいはずなのだが、中国と韓国の人がとても目立った。やはり円高効果も、買い物は別として、旅行費用などタイムラグがあるのだろうか、日本国内経済の悪化のせいなのか・・・・。市内は噂に聞くほど汚れていなかったので、ほっとした。

夕食は業者の方のお奨めの店に行くつもりだった。というのはコロンナ広場近くで店名はアル・チェントロ。それだけでで聞けば解ると思い、アドレスリストをホテルに置いて来てしまった。コロンナ広場から中に入りパンテオンの方に・・・何度も聞いてみるがアル・チェントロというレストランは何処ですか?チェントロ(中央)はここだよ(そんなことは解っている)、そんな店はないとの事。何とも不親切な・・・以前行ったことがある店を思い出した。シチリア料理のお店「ロゼッタ」だが入ろうとすると、まだ開店前だと言う。食前酒でも飲んで待とうとしたが、それもダメ。仕方なく観光客は来ないだろうと思える路地を入ったピッツェリアで食事をする。友人は薄く焼いた塩味のフォカッチャをやけに気に入っていた。うちは生地が一緒なので言ってくれれば直ぐに出来るのに・・・・(でも帰ってからは、ピザ生地が余った時にはお客様にサービスで出すことにしよう)。ズッパとパスタ、セコンドはアッバッキォとサルティンボッカを頼むが、何ともボリュウムたっぷりで食べられない。やはりペイザンの子羊料理は美味しいなと思う(宣伝)。食事を終え、またコルソ通りに出てお互いに歩き疲れ、そこからはタクシーで(友人が嬉しそう)ホテルに帰る。CNNを見ながら日本での情報がないかを気にしながら、男二人の部屋でまた直ぐに眠りにつく。二日目終了!

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フォッカッチャとポモドーロ

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たっぷり360ccはありそうなミネストローネ

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サルティンボッカ

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アッバキョです。うちの子羊料理が愛しくなります

友人との二人旅(ローマ編1)

お昼発のアリタリアでローマ フィミッチーノ空港に向かい出発。
機内では電気系統の故障とかで、見たいビデオが何度も途中で止まり、同じシーンの繰り返し,前半の一部分しか見ることができなかった。民事再生のアリタリアだから、もっと努力しないとダメですよ。
13時間のフライトも、うとうとしながら着いてしまいました。
早速、空港からホテルに向かいチェックイン!部屋に入ると、これまでに泊まったことがないくらいマズイ部屋!男二人旅だからスタンダードで良いやと思ったのが間違い。ホテルのランクはやはり良い所に越したことはない。おまけにベッドのライトが切れていて、交換するようにフロントの青年に電話する。そして狭い部屋をチェックするとグラスもない。あるはずのドライヤーもない。何時までたっても電球の交換に来ない。堪忍袋の尾が切れた私はフロントに文句を言いに行く。私の様子を見て、やっと焦ったように電球やグラスを出し、ドライヤーも使って下さいとのこと。一応酷い部屋だったので、入り口に記載されている料金(イタリアでは必ず貼ってある)をチェックしてたのだが、この部屋は一泊幾らなんだとまで聞いてしまいました。料金の割には部屋が悪かった。

やっと落ち着き、近くのトラットリアに食事に行く。お皿に飾ってあった見事なポルチーニ茸もトリフォラーテにしてもらい一通り食事を終える。
しかし友人が隣の人が食べている物が食べたいと・・・・何やら重そうなものだが、あえてそのお客に尋ねると、オッソブーコであった。美味しいか確認すると、とっても・・・まぁ良いか~!仕方なく追加注文をする。
ドルチェは他のお客が食べていた小イチゴが美味しそうだったので、同じ物を頼むと、売り切れたと言う。マチェドニアを勧めるのでコンジェラートで頼む。エスプレッソで仕上げて、お腹一杯でホテルに向かい早々に眠りにつく。

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少しと言ったのですが、こんなに来ました。ややピンボケですが・・・

友人との二人旅

ご報告が遅くなりましたが、無事帰ってまいりました。
帰国した時の日本の寒さにビックリ!
イタリアは多少雨には祟られましたが、結構暖かかったですね。

フランスのボジョレーヌーボーは毎年第3木曜日に解禁となりますが、イタリアのノヴェッロはフランスより南にある関係で、少し早く収穫され、11月6日が解禁日となっています。しかしイタリアで数回の食事でノヴェッロの話は一度も出なかったし、街中を歩いても目にすることもなかったですね。それだけ私も気にしていなかったんですが・・・日本のブームも少し下火傾向になってきたようです。

さて、関空発の為大阪に前泊しました。
実は私の娘が一年半くらい前、ビリヤードテーブルを4台置いて、尼崎でダーツバーとやらを始めたようで、視察も兼ねての泊まりでした。
お店が楽しくて、本業のビリヤードは練習不足のようす。
私の帰国後、世界から有名プロも参加する一年の締めくくり、全日本選手権寛仁親王杯があります。昨年惜しくも準優勝だった娘の活躍を少し楽しみにもしてるのですが・・・・

11日ローマに向かって飛び立ちます。
今回は長いブログになりそうなので、今日は前菜の前のおつまみ程度にしておきます。

また近いうちに現地でのハプニングなどご報告させていただきます。

久し振りのイタリア

明日からイタリアに行ってきます。
来年のG8サミットが開催されるということで、希望としては10月にサルデニャに行きたかったのですが、仕事の関係で明日からとなりました。冬を前にしてサルデニャはないなと思い、今回は北のトリエステに行ってみます。高校からの友人で、下関を軸に山口県内に美容室を10軒近く経営している手腕の彼(アミカの岡明男君)と二人だけの旅です。ここ3年イタリアはご無沙汰しておりましたが、今回で27回目となりました。本当は社員研修でみんなを連れて行きたかったのですが・・・

最近、お客様からイタリアは随分汚れてきたとか言われます。しかし、実際に自分の目で見ないと何となく信じられません。今回はユーロも随分安くなってラッキーという感じです。

何はともあれ、来週の金曜日(11月21日)まで私はお店を不在いたしますが、また帰ってからご報告申し上げます。

大阪前泊ですので、行ってきます~~!

勇敢な方たちをお迎えして

10月21日当店に、日本が誇れる数名の方々がご来店されました。
その中の3名の方は数冊の本をご出版されています。

1974年3月 フィリピン ルパング島のジャングルの中から30年ぶりに帰還された小野田寛郎様 元陸軍少尉で大変なご苦労をされ、当時は日本中で時の人として騒がれた方です。
帰国後はブラジルに移民し成功され、今はボランティア活動などでご活躍をされています。ご講演のため山口に来られ、私どものお客様にお連れ頂きました。

三好正之様 元陸軍中尉 代々お医者様の家系で、ニューギニアでは、映画の硫黄島のような体験をされ、最近では中田整一先生のご執筆で「戦場の聴診器」の主人公。小野田様をお連れ頂いた方で、阿知須共立病院の院長、理事長、会長を通り過ぎ「おお先生」と呼ばれている方。現在91歳になられるが、今なお、食欲も旺盛でご健在。

内貴直次様 元陸軍少尉 ニューギニアでは、おお先生の戦友。平成11年に喜寿の記念として「ヤマトダマシイ」をご出版される。ニューギニアで片足をなくされたにも関わらず、わが身を構わず、勇敢に戦場で振舞われた方。その後片足でバイクに乗りプールに通われ、86歳になられた最近で300万km泳がれたそうです。凄い方はいつまでも凄い!

戦場の聴診器を拝読させていただき、内貴さんという方が妙に気になっていましたが、お会いできる機会があるとは思いもしませんでした。

私が一番驚いたのは、皆さん想像もつかないような厳しい、苦しい体験をされたにも関わらず、とても穏やかなお顔で本当にビックリでした。

ただ、こんな皆様があって、今の日本があることをいつまでも忘れちゃいけないなと思い、今日は書いてしまいました。

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左から小野田様ご令室、おお先生、内貴様、小生、小野田様