友人との二人旅(ローマ編3)

今日もテルにミ駅のバールで朝食が始まる。帰りに友人が出店で売っている青リンゴと洋梨が食べたいと言い出し、リクエストにお応えし、買い込みホテルに帰る。コンチネンタルブレックファースト用のテーブルに着き、ナイフとフォークで皮を剥き、食後のデザート第2弾、味は期待はずれ。最近の日本で頂くフルーツって本当に美味しくなり過ぎましたよね。

準備後、少し雨模様の中フラスカーティに向かう。フラスカーティーはテルミニ駅から電車で30分くらいの場所。高台にあり白ワインの有名な町(敢えて街と表現したくない)です。ホームから雰囲気のよい階段を登り、上がっていくとローマが一望でき、生活感の溢れる場所で、とても落ち着けます。東京近辺でシェフをしている方たちが修行したお店、リストランテ カッチャーニがここにあり、この町を知ることになりました。
特に小熊シェフの関係では大変お世話になっていました。

街を歩いていると、あちこちで井戸端会議があっていて、地域のコミュニケーションが非常に厚く微笑ましい光景です。広場の工事中の側で、時間をかけてゆっくりと焼かれたのでしょう、美味しそうな肉の塊が目に付く。人懐っこい小母さんがそれを削ぎ切りし、量り売りをしています。ポルケッタですか?と聞くといかにも嬉しそうに、二人に少しづつ味見で切ってくれました。なんか愛情をたっぷり感じる味でした。お礼を言って歩いていくと、今度はビューティーサロンを見つけ友人が覗き込んでいます。プロ根性丸出しの彼、過去にも他国で何度も同じ光景に出くわしています。全く知らない店なのにズケズケと入って(私の尊敬する部分でもある、時には必要なずうずうしさ)写真を撮りまくっています。相手のアーティストさんも笑顔で受け入れて下さる。その節はありがとうございました。

外に出て、少し早いがレストランの新規開拓。まだ11時20分くらいです。町を歩いている人で、食通そうな40歳前後の感じの良いご婦人に尋ねる。この近くに美味しいレストランがありますか?なんと雨が降り始めて傘がないにも関わらず、濡れながら彼女のお奨めレストランに案内してもらう。お店の外の門に鍵がかかっていて、インターホンでオーナーを呼び出し、お客さんを案内した事を伝え、私を紹介し、彼女は立ち去られました。(実は向かう途中で、私が日本でイタリアレストランをしていることや、カッチャーニで息子がお世話になった事を言ってあった)お店のオープンまで、後一時間あると言われたが、彼女の紹介があってか、テーブルに着いて待つ。自家製の黒オリーブとパンをつまみ、地のワインを飲みながら開店を待つ。折角だから、この店でいただいたメニューを紹介、前菜の盛り合わせ、あまりイタリアのレストランではお目にかかれないので頼んでみたアーリオ・オーリオ エ ペペロンチーノ。プリモはもう一品お奨めのニョッキ。セコンドは一品だけで牛ロースのタリアータ・バルサミコソース。何ともダイナミックなメインであった。私たちが店を出始める2時くらいから数人の常連さんたちがぞろぞろとご来店。

駅に向かう途中で友人が眼下に広がるローマ市内の写真をしきりに撮っている(景色を撮ることは珍しい)。友人にもフラスカーティは気に入ってもらえたようで良かった。
帰りの電車は、大騒ぎの高校生で賑わっていた。

今日の分はこれくらいにしておきます画像をどうぞ!

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フラスカーティ行きのホーム

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ポルケッタをサービスして下さった方

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門を入ってからのZARAZA玄関

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アンティパスト ミスト

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現地レストランで初めて食べたアーリオ・オーリオ エ ペペロンチーノ

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少し小ぶりなニョッキで食べやすい。

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お肉も美味しかったが、付け合せのフィノキォが美味しかった。

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ついでにコントルノを頼むがホーレン草は品切れでチコリだった

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おいおい仕事も楽しすぎるのでは?

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プロは見られると気合が入るんですよね~

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遠くに見えるのがローマ市内